2008/02/17

GUP-EAST520JPについて3<ノイズ低減改造>

懸案事項であった、ファンノイズです。
これはやはり改善したい問題点。
※保証の対象外となります。改造は自己責任です。
※ここでの検証結果は当方が所持しているパーツで得られた結果です。
※個体差や仕様変更で皆さんの所持品と違った特性がある可能性もあるので参考程度にお考えください。


まず、元から付いてるファンに関して
ファンの型式はSANYO DENKI SanAce80 109R0812S401 80×80×25o厚 12V。
これについて、少しググッて見ると・・・

Part Number 109R0812S401
Manufacturer Sanyo Denki Co., Ltd., Japan
Size, In 3.125" X 3.125" X 1.0
Size, mm 80mm x 80mm x 25mm
Current 0.18A
Watts 2.16
RPM 3400
Flow CFM (Max) 42.0
Noise (dBA) 34
Bearing Type Dual Ball Bearing
Material-Venturi UL94V-0 Plastic
Material-Propeller UL94V-0 Plastic
Power Leads 3- 12", 22AWG Leadwires
Termination 3-BARE lead wires
Life Expectancy-MTBF 60,000 Hours

この様な情報にありつきました。
3400rpmで34dbはやはり厳しい。
(この回転数について、スペックより低い回転数で動いていると思います。気付いた事があるので、下に書いておきます)

さて、大多数の方はファンを別の静音タイプへ交換している様です。
しかし、このファンについてもう少し調べると・・・
5Vスタート可能。
5V稼働時1350rpm 騒音13db程度 と言う記述にありつきました。
これは、ファンコンを仕込めば、実は使えるファンなのでは無いかと期待が持てました。
という事で、既存のファンを活かす道を選びました。

そんなこんなで適当なファンコンを探すと、ZALMAN 「FAN MATE 2」を見つけました。
※FAN MATE 2付属のケーブル長がメーカーサイトに無いので計りました。80cmでした。

先人の腑分けにて電源付属のファンの端子が通常の3Pinファンより小型であることが分かってます。
しかし、FAN MATE 2は通常の3Pinですので、変換しなくてはなりませんので、ファンの延長ケーブルも使います。
今回の改造に用意したのはこの二つ。
     

こんな感じのイメージで作成します。



まずファンのケーブルを適当な長さでカット 延長ケーブルを半分にカットして、ファンのケーブルへ
半田付けして熱収縮チューブで絶縁した所。
これで、通常の3pinファンになりました。
延長ケーブルの残り半分を使って、ミニ3pin-3pin変換
ケーブルを作成。
半田付けして熱収縮チューブで絶縁した所。
こんな感じです。
電源内で完結させるなら、もっと短くて良いのですが、
なんとなく、電源の外まで出したいので長めです。
本体に収めた状態。 こんな感じで外まで出しました。
これをそのまま繋げば元通りの騒音を楽しめます・・・
と思いきや繋ぐと何故か起動せず。
延長してるだけで、しかも、ファンコン通すとOKなのに
不可解だ。
FM2のコントローラーを何処に付けるか悩んでいたら
3.5インチベイにスッポリ収まる事に気付いたので
ここに収める事にしました。
FM2のケーブルは80cmあるので、電源までは余裕
で届きます。


※SANYOファンの回転数について
FM2は仕様上、5〜11Vを供給するようになってるので、一杯に回しても最大回転数は出なくなります。

 最低回転数   最大回転数 
マザーから電源供給
(マザー上のファン用)
1394rpm
電圧約5V
2960rpm
電圧約10.5V
電源内から電源供給
(ミニ3pinから)
1388rpm
電圧約5V
2280rpm
電圧約8V

上記回転数はbios読みです。
マザーからファンの電源を取ると最大2960rpmとなり、改造前を越える激しい轟音を立てます。
対して電源内部(ミニ3pin)から電気を取ると最大2280rpmとなります。
ファンコンのつまみを回しても途中から回転が上がらなくなり一杯まで回すと少し落ち込む感じ。
これはミニ3pinの電流or電圧が最初から少し低く設定してあるんですかね?
それとも、電源から出てるファンモニタコネクタ経由だと正しい回転数が出ないのか?
騒音が違うので多分前者だと思いますが、まぁこの点は気にしない事にします。

[2008/02/19更新]
ミニ3pinから出力されている電圧をテスターで確認した所、9.35Vでした。
ファンの回転数をデフォルトで少し抑えてる事になります。
ファンのスペック上は12Vで3400rpmですが、9.35Vだと2600rpm台となり、多少は静音を気にしているのかな?
よって、ファンモニタコネクタ経由の回転数は正しいようです。
この状況下(入力が9.35V)で、FM2での電圧調整範囲が5〜8V。

この電源はファン回転数を可変させる等のコントロール機能が載ってる様な記事を見た覚えが無いので、9.35V固定だと思います。
暑い夏場になって、電圧が上がったりしたら驚きですが・・・真相はいかに。



結果
あ〜満足満足。非常に静かです。
ファンコンで速度を落として居るため耳を近づけて聞くとわずかに軸音がしますが、実用上は全く聞こえません。
付属ファンもやれば出来る子です。
うぁ〜、今度はケースファンが五月蝿いw

ケース(P180)の下段は前・中と12cmファンがあるので、電源のファンは最低回転でも今の時期なら冷え冷えです。
PCの構成が軽いためか排気も冷えてます。
電源上部のヒートシンクがネジ止めされてる辺りに温度センサーをつけてますが、26℃程度です。

少なくとも、冬場は静かで居てくれそうです。
春以降、温度が上がってくると、回転数を上げないとならなくなるかも知れませんね。


改造中に気付いた事や気になった事があるので、まだ続きますよ〜